ブログを作りASP経由でアフィリエイト広告の提携申請をしても提携拒否になったり、突然、提携解除になることがあります。理由と、提携解除にならない方法をご紹介します。
ウェブマーケティング業界で働いている龍由樹@ペンギン新聞です。
今更ですが、アフィリエイトは、ASP(仲介サイト)へ登録し、そこから広告を選んで「提携申請」をします。
承認されれば、その広告主の広告を貼ることができますが、『提携拒否』や『提携解除』となれば、申請をしても広告は貼れません。
酷いときは、提携が許可された後に、『提携解除』されてしまい、せっかく記事を作って、アフィリエイト広告を貼ったのに収益が発生しなくなってしまう場合すらありますね。
アフィリエイト広告で『提携拒否』や『提携解除』となりやすいパターンや、提携先の広告主に好かれる方法をご紹介します。
・申請しても『保留』のまま提携完了しない
では、はじめましょう。
アフィリエイトで提携拒否や解除される本当の理由
先に、アフィリエイトの仕組みを整理させてください。
アフィリエイトの構造
アフィリエイトは、あなたのブログ経由で広告主の商品が売れれば、広告主から仲介役であるASPを通じてあなたに成果報酬が支払われる仕組みです。
アフィリエイターの立場で考えれば、提携拒否や解除をされると「商品を売ってあげているのだから、なぜ提携拒否や提携解除するんだ!このやろー」となるのですが、もし、提携できない理由が分からないと、アフィリエイトで稼ぐことは難しいかもしれません。
なぜなら、広告主の気持ちが分からず、条件のよい広告主と提携できないからです。
広告主はリスクを負っている
実は、アフィリエイトは広告を出稿している企業にリスクがある広告出稿形態です。
確かにアフィリエイターが商品を売ってくれれば売上げは増えますが、万が一、間違った売り方をされてしまうと広告主にとって不利益が発生します。
・顧客からクレームが来る
・広告主が行政処分を受ける
つまり、広告のプロではない個人が自社の商品を売る仕組みがアフィリエイトなので、万が一、間違ったことをブログに書かれると、広告主はブランドイメージを損なったり、コンプライアンス上の問題が発生します。
ブランドを作るって、お金がかかるんです。
それを、たった1人のアフィリエイターの記事が元で、壊されてしまうリスクがあります。
提携拒否や提携解除をされないために
本題に戻りますが、アフィリエイトで稼ぎたい方は、収益を上げるために色々な工夫をしていると思います。
でも、広告主の利益を守らないと報酬はもらえません。
その結果として、『提携拒否』や『提携解除』が待っています。
なぜ、提携拒否や解除になるのか、理由をまとめてみました。
ジャンル違いのサイトを申請している
例えば、映画のビデオオンデマンドのアフィリエイトサイトなのに、『美容』や『クレジットカード』など、ジャンル違いのサイトで提携申請をすると、提携拒否や提携解除されやすいです。
普通に考えて、ビデオオンデマンドのサイトで、クレジットカードの宣伝をされても成約率が低いですよね。
ASPの管理画面を見ると、広告毎に売れやすさを示す指標が出ているのを見たことがあると思います。
「承認率」「CTR」「CVR」「EPC」といった数値です。
CTR・・・アクセス数に対して広告がクリックされた割合
CVR・・・アクセス数に対して販売に成功した割合
EPC・・・1クリック当たりの平均収益金額
ASPによりますが、売上げの高いアフィリエイターほど、見られる指標は多い仕組みになっています。
ジャンル違いで成果が上がりにくいサイトに広告を貼られると「EPC」など、「どのくらい稼げる広告なのか?」を示す数値が下がってしまいます。
すると、売上げの高いアフィリエイターに自社の広告を選んでもらいにくくなってしまいます。
他にも、成約率が低いサイトが増えると管理が大変・・・など、色々な理由がありますが、成約率の高いアフィリエイターに広告を貼って欲しいという広告主側の気持ちから、提携拒否や解除になります。
著作権侵害、景品表示法、薬機法違反している
論外ですが、
・他のサイトのコピペ文章ばかり。
・景品表示法(100%満足しますなどの根拠のない表現)や、薬機法(この商品でダイエットに成功できる)など、法律違反のことが書かれている。
これらのサイトは提携拒否になりますし、すでに提携している場合は提携解除になります。
なぜならば、商品を法律違反な状態で宣伝されると、最終的に責任を負うのは広告主です。
広告主が行政処分を受けるリスクを負ってしまいます。
アフィリエイトの広告主は企業なので、リスクよりも売上げを上げたいなんて発想はしませんし、できません。お金よりも信用が大切です。
アフィリエイトで販売をしたければ、法律違反になることを書いたり、著作権違反の画像を貼ってはいけません。
記事数が少ない、質が悪い
記事数が少なければ、そのブログが、今後、どれだけ頑張ってくれるか分からないですし、記事の質も判断できないですよね?
広告主は、正しくアフィリエイト広告を運用してくれるサイトなのか分からないので敬遠してしまうのです。
しっかり、記事の質が判断できるよう状態になってから提携申請した方がよいでしょう。
ASPのコードをカスタマイズしている
論外です。
ASPのアフィリエイトリンクのコードを勝手に改変しているということは、「ルール違反をするサイト」と思われてしまいます。
ルール違反をするサイトに、自社商品の販売を任せられないですよね。
繰り返しになりますが、企業は売上げよりも、低リスクを望んでいます。
アクセス数が少ない
アクセス数が少ない=質が判断できない他、アフィリエイターが本気で売ろうとしていない可能性があります。
売れないサイトと大量に提携しても、監視や管理が大変ですよね。
広告主の労力が増えるだけなので、提携したくない・・・のが、広告主の本音です。
商標ドメインやサイト名に商標が入っている
商標とは、その企業がお金を使って作り上げたブランドそのものです。
勝手にサイト名やドメインに商標を使われたら、自社の公式サイトよりもアフィリエイターのサイトが検索上位に上がってしまう可能性だってありますし、アフィリエイトサイトと公式サイトの見分けがつかなくなってしまうかもしれません。
本来、公式サイトから売れるはずだった商品も、アフィリエイターに横取りされてしまう・・・広告主はそう考えます。
PPCアフィリエイトで商標キーワードが禁止されているのも同じ理由です。
広告主にとって、アフィリエイトは広告の出稿形態の1つ。
アフィリエイターが過剰に利益を取ってしまうと、採算が合わなくなりアフィリエイトに広告出稿する意味が無くなってしまいます。
サイトに問題なくてもSNSに問題がある
サイトは問題なくても、サイトと紐付いたSNSでの宣伝方法に問題があれば、商品のブランド価値を下げたり、法的リスクが発生するので、提携拒否や提携解除になります。
広告主やASPの担当者は、日々、アフィリエイトサイトを監視していますから、「売れればいいや!」で、SNSにルール違反なことを書いたり、法律違反なことを書くとダメですよ。
アフィリエイトの広告主に好かれる方法
私も何度か行ったことがありますが、興味深いのがアフィリエイト広告を出稿している広告主に直接連絡をとり、アフィリエイト記事のチェックや、取材をお願いすると、丁寧に対応していただける場合が多いです。
会社によっては、ASPには書かれていない裏情報を教えてくれたり、特別な条件を提示してくれる広告主もあります。
要するに、広告主の立場を理解していて、記事内容のチェックまで提案してくるアフィリエイターは、広告主から見て優良アフィリエイターなんですね。
そんな感覚です。
世の中には不正な手段を使っても報酬を優先するアフィリエイターが少なからずいます。
アフィリエイトの広告主が、このようなアフィリエイターに悩まされているのは事実です。
アフィリエイトが縮小傾向にあるのは、広告主にとって利益以上に負担が増えていることが背景なんですね。
今後もアフィリエイトという素晴らしい仕組みを壊さないためにも、ルールは守りたいですね。