様々なサイトでブログのアクセス数上昇には、とにかく記事数を増やすことだと誤った情報がたくさん書かれています。
しかし、実は記事を量産すること=アクセス数上昇とは限りません。確かに、ユーザが求める記事は書けば書くほど、記事数に比例してアクセス数は上昇してゆきます。ところが、誤ったコンテンツを増やしたところでアクセスは増えません。
たくさんブログ記事を書いているのにアクセス数が上昇しない場合に気にした方がよいポイントについて考えてみたいと思います。
テーマがニッチすぎる
ブログのテーマ選びはアクセス数に直結します。いくら良質なコンテンツを量産したところで、世界中の誰も興味を持たないような内容であれば、見向きもされません。例えば、「お金を簡単に増やす方法」というテーマであれば、万人が読みたくなる内容です。
一方、「僕の日記」なんて話題は、誰もあなたのことを知りませんし、人の日記なんて読みたいと思いませんよね。だから、1000記事、1万記事書こうが、誰も読まない事態になります。
ですから、テーマ選びにおいて、どの程度、それを読みたいと考えるユーザがいるのかを考えることは大切なことなのです。
しかし、残念ながら万人受けする内容は、競合のブログが多いことを意味します。競合が多いということは、いくら書いても、Googleの検索結果の中で埋もれてしまい、アクセスを集めることが難しくなるでしょう。
テーマ選びで大切なことは、ある程度、その分野の情報を欲する人がいるテーマで、かつ、競合サイトが少ない分野と言われています。
具体的には以下のテーマが比較的アクセスアップに有望だと言われています。
[アニメや漫画のネタバレ、解説サイト]
マニアや愛好家は大いにも拘わらず、それを扱ったサイトが比較的少ないと言われています。また、そのマンガやアニメを好きな人は他の人の感想や評価を気にする傾向がありますので、例え、検索順位の2ページ以降に来たとしても見つけてくれる可能性があります。
[ファッション関連]
筆者の経験では、メイクの記事はあまりアクセスを集めません。しかし、ファッションは簡単にアクセスを集めることができます。特に現在のトレンドなどを紹介する記事は、即効性がありますね。大手のメディアサイトも大量の記事を投入していますが、それ以上にユーザが多いことでしょうか。ただし、季節性や時事性が求められますので、常に新しい記事を投入する必要があります。
[芸能人ネタ]
芸能人の名前でネット検索する人はたくさんいます。特に芸能ニュースで取り上げられない、芸能人のプライベートや小ネタなどは重宝がられます。こちらも、時事性が求められるので、ある程度、トレンドブログの要素が大切になるでしょう。
テーマが分散しすぎている
イケダハヤトさんのブログ「まだ東京で消耗してるの?」などのように、特定のテーマを持たずに、個々のコンテンツの面白さだけで勝負する人もいますが、これは本当に難易度が高いことだと思ってください。口が悪いですが、凡人がイケダハヤトさんを目指しても、そこは凡人です。急に魅力的なコンテンツを量産できる訳ではありません。
普通の人が、ブログで成功するための近道は、ブログのテーマとターゲットを一つに絞ることです。
例えば、「30代男性をターゲットとした恋愛ハウツーのブログ」などのように、明確に勝負する相手を決めることが大切です。
失敗する人の特徴として、テーマとターゲットが曖昧であることが挙げられます。テーマが分散してしまうと、SEO的にもGoogleから評価を得にくい状態となりますし、何よりも固定客が得られません。
これは、インターネットの世界に限らず共通して言えることなのですが、他人から信頼されない人の特徴ってご存知ですか?それは、八方美人で自分の意思がハッキリしない人です。
ブログでも同じことが言えます。テーマが絞られていないと、ユーザに専門性を感じてもらうことができずに、信頼性の薄いサイトと見なされます。結果、リピーターを獲得できないのです。
重複コンテンツが多い
ブログを書いているとネタ切れを起こすことがあります。ネタ切れしてくるとはじめることが、過去に書いた記事と同じような記事を量産する行為です。
これも、やり方によっては悪いことではないのですが、あまりお勧めできる方法ではありません。なぜでしょうか?
それは、SEO上の問題です。
Googleは、検索結果から内容が類似したページを複数検知した場合、どちらか一方だけ残し、もう一つは表示しない仕組みを採用しています。
例えば、
Aページ → コンビニで稼ぐ方法
Bページ → コンビニ経営者が稼ぐために読む記事
の2つの記事を用意した場合、どちらも同じような内容であると判断できます。すると、面白いことに、Bのページが多くのアクセス数を稼ぎ、Aはあまりアクセスが伸びないということが発生します。
もちろん、Googleの検索結果には、キーワードによりどちらのページも表示されますから、片方が0アクセスなんて事態になることはありませんが、AとBの両方のアクセス数が同じ程度となることはないのです。
このように、同じような内容のページを量産したところで、アクセスがそれに比例して増えるなんてことはないのです。本サイトでも、ネタ切れした時のネタの見つけ方を説いたコラム『ブログが書けない!ネタに困った時の探し方4つ』を執筆していますから、ご参考にしてみてください。
キーワードが精査されていない
現在、Google向けのSEOの中心はテキストベースの文章です。残念ながらFlashや画像を読み取ってサイトの種類を判定するほど、Googleは進化していません。
そこで、大切になってくることが、ブログの文章の中に、いかに競争力のあるキーワードを織り込めるかということです。
記事を量産してもアクセスが伸びないサイトの特徴として、キーワードの選定を誤っているケースが大半を占めます。
例えば、「お金」というキーワードは、Googleにおいて月間100万~1,000万回以上検索される(関連含む)お宝キーワードです。しかし、SEO難易度ツール「rishirikonbu」によると、難易度指数68%という、とても難易度の高いキーワードであることが分かります。
ですから、恐らく数千ページものお金に関するブログ記事を書かなければ、恐らく上位表示は難しいでしょう。完全にキーワード選定を誤っているのです。
しかし、「コストを減らす」というキーワードであればどうでしょうか?Googleで月間10万~100万回検索されているにも関わらず、「お金」に比べて難易度の低いキーワードになります。しかも、コストを減らすことで、お金は増えますから、同じことを言っているのです。
キーワード選びの大切さはお分かりになりますでしょうか?
内容が薄い
誤ったSEO対策の情報に惑わされて、内容に目を向けていない人はまだまだ多いように思います。
キーワード選定が正しくて、かつ、テーマがしっかりしているサイトでも、個々の記事が薄っぺらで読むに値しないブログは、瞬間的にアクセス数が上昇することはありますが、ロングテールに高アクセスを集めることは、まずありません。
どのようなアルゴリズムになっているかは分かりませんが、Googleは記事の内容の良し悪しを判定できる仕組みを持っています。
一般的に言われるアルゴリズムは、ユーザの滞在時間、再訪問率、閲覧ページ数を見ていると言われます。ブラウザのChromeもユーザの閲覧状況を常にGoogleのサーバに送信していますし、Googleの検索結果から各ページにジャンプする際に、Googleのパラメータにアクセスする仕組みがあります。確証はありませんが、それらのシグナルを使って判定しているのでしょう。
ですから、内容の薄いサイトは、ユーザがすぐに離脱しますし、複数ページ読んでなんてくれません。だからこそ、Googleに評価もされず、アクセスも伸びない悲しいブログになってしまうのです。