SEO業界で聞かれるGoogleがAIを導入したよ!という話し。実は、正確にGoogleのAIを理解すればアクセス数を増やすことにつながります。
ウェブマーケティング業界で働いている龍由樹@ペンギン新聞です。
Google検索にAI(人工知能)が使われていることは周知の事実ですが、それがSEOとどう関係しているのか理解している人は少ない気がします。
そこで、今回は、Google RankBrainと呼ばれるGoogle検索のアルゴリズムのお話をしたいと思います。
こんな方は必ず読んでSEOの知識を深めていただきたいです。
・Googleのアップデートで順位が乱高下する
・サイトの離脱率が高い
実は、「サイトの離脱率が高いサイト→アクセスも増えない」という相関関係があるのですが、Google RankBrainが何か分かると、「サイトの離脱率が高いサイト→アクセスも増えない」の意味が分かりますよ。
GoogleのAIは記事の品質を正確に判断できない
そもそも、Google検索にAIがついたよ!という文脈で多くの人が誤解しているのが、コンテンツの品質をAIで判定しているというものです。
確かにその要素はあるかもしれませんが、実はまだまだGoogleのAIはそこまで優秀ではありません。
だって、例えば、私は恋愛系ブログをやっていますが、「脈あり」などで検索すると、必ずしも検索上位に文章力のあるサイトが出てくるワケではないし、被リンクも少ないサイトが出てくるからです。
私が確認した8月現在、「脈あり」キーワードで上位表示されるのは、読み応えのある記事・・・ではなく、単に異性の脈ありサインを羅列しただけの中身のないブログだったからです。
GoogleはRankBrainで検索クエリをみている
ちなみに、Google検索のAI系アルゴリズムとして知られているのがRankBrainです。
このRankBrain。何をするアルゴリズムかというと、
ということです。
ユーザが検索窓に打ち込むキーワードや、ユーザの過去の検索行動を解析して、
・検索キーワードに隠されたユーザの真意とは何か?
を判定するためのアルゴリズムなのですね。
例えば、私が「ラーメン食べたい」と検索した場合、「あぁ、龍由樹は、東京から検索しているので、近くのラーメン屋を探したいのだな」と理解するためのAIがRankBrainなのです。
ユーザは短いキーワードで知りたい情報にたどり着きたい
実は、近年、検索キーワードを「話し言葉」で検索する人が増えています。
以前であれば、検索エンジンは「単語で入力するもの」でした。
もちろん、AlexaやGoogle音声検索の影響があるかもしれませんが、実体験として感じるのが、例えば、「日本経済」など、漠然とした検索だと、なかなか、検索結果に適切な情報が出てこないのです。
それよりも、「日本経済は来年どうなる?」と検索した方が、本当に知りたい情報が出てきます。
当たり前と言えば当たり前ですが、すべての人がリテラシーが高いわけではないので、Googleとしては出来るだけ、どんな単語を入力されても、その人の気持ちに寄り添った検索結果を出したいはずです。
正直、満員電車の中で長文キーワードで検索するのは面倒ですし、「理解しろよ!」とイライラします。
上記の例が適切かは分かりませんが、できるだけ少ない単語数で知りたい情報に辿り着けないと私たちはイライラしますし、それが現れているのが、「話し言葉での検索キーワード」だと思うんですね。
キーワードの詰め込みだけではダメ
で、GoogleのAIの話しに戻りますが、実はGoogleは、せっせと、私たちの検索履歴を収集したり、アクセスしたサイトを把握しています。
そのビッグデータを活かして、私たちの心を読むのが、Google AI、RankBrainなんです。
私は、来年の日本経済系の新聞記事をよく読むので、「日本経済」を検索しても比較的簡単に来年の日本経済の予測が出てきます。
これを「リタゲ(=リターゲティング)」と呼びますが、Googleは、このリタゲの技術を向上させているのです。単にAIと言ってしまうと分かりにくいですが、リタゲに適したAIが導入された!というのが真実ではないでしょうか。
これからは、サイトに上手にキーワードを埋め込んでもアクセスは増えません。
逆にキーワードに沿った文脈のコンテンツ。もっというと、そのキーワードを検索したユーザが「何を知りたいのか」を裏読みしてコンテンツを作る能力がブロガーには求められます。(本当は、以前からそうですが)
今後のSEOでは、この方程式がさらに重要になったと理解してください。
稼げないブログはターゲットが不明確
アフィリエイトで稼いでいる人は、深く理解していると思いますが、特に初心者でブログをはじめたばかりの人。PV数とアドセンスで稼いでいる人。ブログの記事をたくさん書いてもアクセスが増えない人は、
なことが多いです。
ブログ全体を通してもそうですし、各記事も、誰をターゲットにしているのか不明確な人が多いんですよね。
Google RankBrainは、ユーザのニーズを理解して、それに最適なサイトを回答するためのアルゴリズムなので、ニーズが不明確=ターゲットがブレているブログは、「質が悪い」と判断される原因なのですね。
・ユーザが期待していることは何か?
が明確な記事ほどSEO的に有利になります。
離脱率とGSCでターゲットに刺さっているか分かる
では、SEOに強いサイトを作るにはどうしたら良いのでしょうか。
「誰に読ませたいのか?」「ユーザが期待していることは何か?」を明確にすることは大切ですが、本当にターゲットの期待に応えられているか分かる数値があります。
それが、
・Google Search Consoleの検索クエリ
です。
離脱率が高いのは、「ユーザが期待したサイトではない」とユーザ自身が判断したからです。
また、Google Search Consoleは以下の画面を見てください。
あなたが意図したキーワードで検索したユーザがアクセスしていますか?
もし、意図した検索キーワードと違うキーワードが多い場合は、Googleがあなたのサイトのターゲットを正確に理解できていないからです。
離脱率が高い。GSCのキーワードと、あなたが求めるターゲットとのズレが激しいほど、検索順位はあがりません。
つまり、SEOに失敗します。
アクセスが増えない。検索順位の変動が激しい方は、ユーザのニーズを明確にし、ターゲットをハッキリさせてください。
それも、SEO対策の一つです。