ヒトデさんの「今日はヒトデ祭りだぞ!」を分析すると、ブログで稼ぐ条件やプログラマーのテクニックが見えてきます。私の分析をご紹介します。
ウェブマーケティング業界で働いている龍由樹@ペンギン新聞です。
極端な話しからはじめたいのですが、Yahooニュースと個人ブログの違いって知っていますか?
正直、Yahooニュースの記事だって嘘か真実か分からない雑誌の記事の転載だってあるし、個人のブログだって、自分が詳しい分野がテーマだったら、えげつないほど語れちゃいますよね。Yahooニュースにも書かれていない情報を発信している人だっています。
これ、プロブロガーでも初心者ブロガーでも同じで、実際、ブログで稼ぐための能力が違うわけじゃないんです。
でも、作ったブログが人気になる人もいるし、アクセスが全然来なくて終わってしまう人もいますよね。
せっかくだから、あなたもブログ界のヒットメーカーになって欲しいので、初心者でもブログで人気者になる基礎知識をお話ししますね。
今回は、人気ブロガーのヒトデさん(@hitodeblog)のブログ「今日はヒトデ祭りだぞ!」を勝手に分析しつつ、稼げるブロガーの条件を、専門的に、かつ、超簡単に説明したいと思います。
・ブログの始め方が分からない方 (特に記事の書き方)
・記事を書いてもアクセスが来ない方
では、はじめますね。
なぜヒトデさんがガッツリ稼げるブロガーになったのか?
ちょっと考えてください。
ヒトデさんのブログって、すごく専門的なことが書かれているワケではないし、むしろ、メディア企業のウェブ担当者が同じような記事を書いたらクビになりますよね。
「アクセス集まるワケねーだろ」って。
即刻クビです。
でも、ヒトデさんは、ブログをはじめて1年ちょいで、月収20万円を超えたようです。
その後、数年経過していますから、月収が100万を超えていることは容易に想像できますよね。
ヒトデさんのブログのプロフィール
ヒトデさんは、「今日はヒトデ祭りだぞ!」という超有名な雑記ブログを運営しているプロブロガーさんで、推定で月間100万PV(アクセス数)ある大型サイトを運営しています。
私の勝手な分析だと、
アクセス数:月間約100万PV
収益:分かりませんが余裕で生活できるほど
ブログの開始日:2014年の暮れくらい?
です。
記事内容は日常的な出来事やマンガ、アニメの感想を擬音語が多い感じでダラダラダラ~と書いています。
正直、私も会社でこんなゆるーい文章を書いてお金がもらえるんだったら、肩こりするほど頑張らないですよ。適当に書いて、上司に提出して終了!ってな感じです。
ヒトデさんの戦略
彼が成功した理由を私は、こう分析しています。
・2ch的な記事でゆるーくファンを集め、たまにマジメな全力記事で稼いだ
・実績を作ってからノウハウを販売し稼いだ
・小学生でも分かる言葉で書いた
・SNSでファンを囲い込んだ
・関連ブログで囲い込んだ
単純にこの流れが周到に作り込まれているんですよね。
ちなみに、ヒトデさんは、
・LINEで情報配信
・ブログの収益化がテーマの関連ブログ
・脱社畜がテーマの関連ブログ
・noteでの情報発信
をされています。
私は、ヒトデさんとお会いしたことはありませんが、ヒトデさんは実はゆるーいブログを書きつつ、実はかなりマーケティングに詳しい方 or 考え抜いてブログを作った方なんじゃないかと思っています。
ヒトデさんの読者の秘密
一方で、読者の反応はこうです。
② 読者はヒトデが頭に浮かぶので、ついつい見ちゃう
③ 文章が簡単だから疲れない
④ 簡単にヒトデさんの話題を知りたいのでSNSでフォロー
⑤ いつも見ているので信頼できるからヒトデさんのアフィリ記事で買っちゃう
⑥ 稼いでいるヒトデさんを見て関連ブログで稼げる方法を調べちゃう
こんな流れだと思います。
まとめると、ヒトデさんの才能は、
・ファンを強力に囲い込んだ
・適度にアフィリエイト記事を入れて稼いだ→ 結果的に読者はヒトデさんの知り合いの気分になってしまった
こういうことだと思うんですよね。
でも、多分、同じようなブログをみなさんが作っても稼げませんよ。
ヒトデさんのブログはゆるくても、彼のように考え抜かないと有名にはなれません。
で、ヒトデさんを少しマーケティングの知識で分かりやすく語ってみたいと思います。
AISCEASって何?
少し、マーケティングのお話をしたいと思います。
マーケティング用語にAISCEAS(アイシーズ)という言葉がありまして、人は、次のプロセスでモノを購入すると言われています。
つまり、アフィリエイターとして長期的に稼ぐためには以下の図式のブログを作らなければいけません。
例えばアフィリエイトで稼ぐブログを作った場合、アクセスしてくる読者は、以下の順序でアフィリエイト広告をクリックして商品を購入します。
AISCEASのフロー
Attention(注意)
SNSや他の人の言及、広告でサイトの存在を知る。
Interest(興味・関心)
他の人が話題にしているのを見て気になる。
Search(検索)
実際に、そのブログを検索し記事を読む。
Comparison(比較)
ブログで紹介されている比較記事で商品を比較する。
Examination(検討)
買いたい商品が本当に欲しいものか確認する。
Action(行動)
アフィリエイト広告をクリックして購入する。
Share(共有)
他の人に、ブログや商品の話題を拡散する
この図式です。
AISCEASは、読者が最後に「共有=拡散」することで、入り口の「Attention」から入る人が増えて、倍々ゲームでアクセス数が増える仕組みとなります。つまり、循環して、どんどんお客様が増える仕組みです。
元々は、ネットの商品販売で使われるマーケティング用語ですが、ロングテールで稼いでいるプロのブロガーさんは、この流れを作るのが非常に上手いんです。
ヒトデさんの場合は、
② 興味をもった人がヒトデさんのブログへ訪れた
③ 話題になっているジャンルの比較記事に追い込んだ
④ 各商品のメリット・デメリットを紹介した
⑤ 読者はメリットが分かりやすいので購入した
⑥ 良いブログを見つけたので拡散した
読者がこのような流れで商品を購入するように考え込まれています。
つまり、SNSとの連携が上手いんですよね。
かつ、「ヒトデ」のキャラクターを作ったことで、Attention(注意)の部分が強力で、一度、拡散されれば、すぐに「あのブログか~」と知れ渡るようになります。
かつ、AISCEASが循環するように、関連ブログやLINE、noteなどにほどよく情報を分散し、読者をつなぎ止めつつ、AISCEASが循環すればするほど、どんどん有名になっていく仕組みを作った人なんです。
「今日はヒトデ祭りだぞ!」は、ゆるーいブログですが、ゆるーい仕事をしているワケではないんですよね。
キャラを印象づけよう
ヒトデさんのブログを理解できたところで、どうすればヒトデさんのように稼げるブログを作るかお話しします。
まず、ヒトデさんのブログで象徴的なのは、やはり、ヒトデのキャラクターですよね。
彼は顔出しはしていませんが、それ以上にヒトデのキャラが立つように作っているんです。
つまり、ブランド商品のロゴと同じで、「あのキャラクター=今日はヒトデ祭りだぞ!」と印象づけることができるんです。
加えて、サイトもオレンジの色合いが多く、記事で使われている写真も、なんだかヒトデさんぽいチョイスですよね。
もし、あなたがヒトデさんのようになりたければ、
・キャラやブログデザインのテイストは統一させる
ことが重要です。
よくある失敗は、
・サイト全体の写真やデザインのテイストがバラバラ
こんなサイトをよく見かけます。
作者の写真もそうなのですが、ヒトデさんの場合は、多くの記事写真(アイキャッチ写真)もヒトデを登場させてブログ全体的にキャラが立っていますよね。
少なくとも、フリー写真を多用して、ブログのテイストがバラバラ・・・なんてことはありません。
つまり、1記事で「この記事は俺の記事だぞ!」と、非常に強調されているんですよ。
しかも、どの記事を読んでも、使われている写真やオレンジの色合い、ヒトデのキャラが統一されているので、記事を読めば読むほど、知らず知らずのうちに、「ヒトデ祭り」が擦り込まれていく仕組みになっています。
ペルソナとコンセプトを明確にしよう
次にヒトデさんの読者層はどんなイメージでしょうか?
私は、
・できれば会社やめて、ブログで稼ぎたいな
という人がターゲットなのではないかと思います。
なぜならば、疲れている時にゆるーい文章は読みやすいですし、彼の場合、ヒトデ祭りだぞ!から「脱社畜」や「ブログの収益化」の関連サイトへ読者を誘導しています。
以下の図を見てください。
「ブログの収益化」サイトへ訪問する読者の過半数は、「ヒトデ祭りだぞ!」から来ていますよね。
つまり、ゆるーい記事で、お客様を癒して、「ブログで稼げるぞ!」「会社を辞められるぞ!」と、読者に夢を与えているのです。
私が思うに、読者は、「ヒトデ祭り」で、ヒトデさんのゆるーい生き方に共感して、「彼みたいになりたい!」と考え、関連ブログへ向かうんですね。
結果として、ヒトデさんは、そこでも商品を紹介することでアフィリエイトが売れるんです。
みなさんに理解して欲しいことは、ブログの記事を作るときに
・自分の主義主張は何なのか?(コンセプト)
を明確にすることです。
はじめに、ペルソナとコンセプトを明確にすることで、誰に対して、どんな主張を伝えれば共感が得られるのかハッキリしますよね。
ハッキリさせると、読者はファンになり、何度も訪れ、時には拡散するようになります。
先ほどご説明したAISCEASが循環するようになります。
キーワードを選定しよう!
ブログやアフィリエイトで稼ぎたい!と思っている人なら、SEOという言葉は知っていると思います。
検索エンジンの検索結果の上位に表示することですよね。
読者のAttention(注意)やInterest(興味)は、SNSだけが入り口ではありません。
検索エンジンの検索結果の上位に食い込むことだって大切な導線の一つです。
記事を検索エンジンの上位に表示させるためには、
・出来るだけキーワードを絞り込む
ことが重要です。
キーワードとは、読者がGoogleの検索窓に打ち込む単語のこと。
需要が多ければ多いほどアクセスは来ますが、ライバルが少ないキーワードでなければ、検索結果に埋もれてしまい、アクセスは来ません。
例えば、「SEO キーワード 上位表示」のように2語、3語と組み合わせて考えなければ、どんな読者を想定しているのかが明確にならないので、読者が求める記事が表示されずに、検索エンジンに表示されてもクリックされません。
ヒトデさんの場合は、色々な話題を執筆する雑記ブログなので、記事ごとにキーワードは違いますが、少なくとも、すべての記事に「ヒトデ」という単語を入れていて、例えば、
・ヒトデ アマゾンプライム オススメ
と検索すると、ヒトデさんのアフィリエイト記事が上位に表示される仕組みになっています。
つまり、ブログのキャラを明確にし、ファンを作っていることで、普通なら検索上位に表示させることが難しいキーワードでも、必ず検索結果の1ページに表示されるようにしてあります。
もっと言えば、どんなキーワードでユーザが検索するかをヒトデさんもしっかり考え抜いているし、ユーザが、そのようなキーワードで検索するようにブログをブランディングしているということです。
SEOを意識したサイト構成にしよう
SEOって、語り出すと色々なテクニックがあるので、1記事では語れませんが、一つだけお話しすると、
例えば、仮に「アマゾンプライムビデオ オススメ」のキーワードを読者が検索した時に、あなたのアフィリエイトブログが検索上位に表示され、記事の中でアマゾンプライムビデオのアフィリエイト広告を貼れば、バカ売れです。
ただ、実際には、このようなキーワードを「ビッグキーワード」と呼び、ライバルサイトが多すぎて検索上位に表示させることは相当に難しいです。
ただ、ビックキーワードを狙う方法はあります。
それは、「川」をイメージすることです。
例えば、「アマゾンプライムビデオ 2001年宇宙の旅 好き」など、検索需要の少ないスモールキーワードの記事をたくさん書いたとします。
ただ、どの記事にも「プライムビデオ」のキーワードが設定されていて、すべての記事がトップページに向かってリンクされてある。
または、「プライムビデオ」関連の記事同士でリンクしてある。
すると、初めは流れの弱い支流の川が集まって大河になるように、「プライムビデオ」というキーワードに強いブログになっていきます。
ブログでビッグキーワードを狙うには、この積み重ねです。
ヒトデさんのブログを見てください。
書く記事に関連記事のリンクが随所に入っていますよね。
キーワードの流れを作ってビッグキーワードを目指すテクニックだと思いますよ。
あくまでも、私の勝手な分析ですが、参考になれば嬉しいです。
ちなみに、この記事は参考にして、自分のブログに使ってもらって良いですが、「ペンギン新聞」をちょろっと紹介してもらえると嬉しいです。